Telaはインターネットにつながっていなくても動く組版ソフトです。原稿の作成から組版、PDFの書き出しまで、すべてあなたのPCの中で完結します。Telaが外と通信するのは、チケットを有効にする時と、Mac版で新しい版のお知らせを確かめる時だけです。原稿の中身が送られることはありません。
預からない、という設計
昨今、さまざまなサービスで情報の漏洩が話題になっています。開発者である私は、本業でwebサービスの運用に長く携わってきました。その経験から、Telaはセキュリティと保守運用に重きを置き、みなさまの大事な原稿と個人情報を危険に晒さないことを第一に構築しています。
データを預かれば、保全義務が生じます。バックアップ、障害・復旧対応、サーバー監視、脆弱性対応など、挙げればきりがありません。
また、ユーザーデータや個人情報は、厳重に扱われなければなりません。サービスを提供するとは、そういうことです。
クラウド同期はたしかに便利です。ただ、その便利さは、預かったデータを守り続ける責任と等価交換です。Telaは原稿を預からないことで、その責任ごと手放しました。預からないものは漏れようがなく、そういった便利な機能は大手がすでにサービスを展開しています。
なのでTelaは使うだけなら何も求めません。ユーザーアカウントやマイページもありません。メールアドレスが必要になるのは、チケットを買う時とお問い合わせの時だけです。お問い合わせのフォームは、メールアドレスを書かずに送ることもできます(その場合、返信はお届けできません)。
決済は世界中の多くのサービスで使われている決済代行会社のStripe(ストライプ)が担っています。購入ボタンを押すとStripeの画面に移り、入力されたカード番号はStripe側で処理されます。Telaがカード情報を見ることも、保存することもありません。購入時のメールアドレスもStripeが扱い、Telaのサーバーには保存しません。
また、お問い合わせの内容はメールアドレスを伏せた形で、製品の改善のためだけに保管します。お問い合わせのメールアドレスは、最後のやり取りから90日で削除される仕組みを構築しています。
続けるための形
サービスを提供するということは、継続する覚悟と、それを支える土台がなければならない。通信する回数を極力減らし、個人開発でも滞らないよう保守範囲を実現可能な量まで絞る。
そうやってTelaは設計の段階から、将来にわたって提供を続けることを目指してきました。なので月間アクティブユーザーがたとえ一万人になっても破綻しない構造を想定して作っています。預からない設計は、守りのためだけでなく、長く続けるための選択でもあるわけです。
そして万が一、Telaの提供が終わる日が来ても、原稿はあなたのPCに残ります。Telaがなくなっても、あなたの原稿は失われません。
安心して使えるものを。Telaはそのために、今の形をしています。