やっぱり実際の印刷結果、見たいよね!?ってことで僭越ながら開発者の実本を掲載させていただきます。
ちょっとだいぶ恥ずかしいんですが、小説本の印刷って高いからさ、本当にこの出たばっかりの知らんソフトで刷れるの!?って不安になるだろうし、ちゃんと刷れるデータなんですよってことお伝えする意味でも公開させていただきます。
ガチ印刷なので原稿は違いますが、同じ組版設定、同じ印刷所でTelaとインデザイン版です。
※がっつり二次創作なので作品名がわかってしまう箇所はぼかしてます
組版詳細
A6 文庫サイズ
- フォント:
- イワタ明朝体オールド
- サイズ:
- 12Q(おおよそ8.5pt)
- 行間:
- 7H(行送り19H)
- 行文字数:
- 41文字
- 行数:
- 16行
- 天:
- 15mm
- 地:
- 10mm
- ノド:
- 19.75mm
- 小口:
- 11mm
どちらも200ページ弱なのでノド広め
本文用紙は淡クリームキンマリ 72.5k
Telaの方の表紙用紙は新星物語マーガレット
インデザインで組んだものはタント180k
Telaは独自開発の組版エンジンなので、もちろんインデザインとは同じではありません。まったく同じ原稿をそれぞれに入れても字の詰め方やぶら下がり方で紙面は異なります。
ただ版面に組む、という観点においてDTPソフトの基本哲学に則っているので、写真のように同じレベル感のものを刷ることはできます。
しかし、スマホで撮ってるので歪みが……ご参考程度に見ていただけたら、要は私の目視では違いはわからないといった結果になりました。
本文はベクターデータですし、ちゃんと埋め込まれたPDFであれば原理上なにで書き出されようが品質は変わらないはず、なので当たり前といえば当たり前なのですが検証結果としても得られました。
なにがなんでもノドに喰われたくない、喰われるくらいなら広すぎるくらいでいい……というタイプなのでノドは広めかもしれません。いやでもこれでもギリギリな気が…特に硬めの表紙用紙使うならノドは余裕もってとった方がいいとは思います。まあ、このへんは個人の好みです。
ギチギチに詰められてて、ぐいって広げざるを得ない商業小説とか割とままあるしね。むしろ商業小説の方が費用対効果の切実度が高いからか、なんちゅー紙面いっぱいの組みしとるんや…みたいな本も。最近は文字が大き目(9pt以上)が主流なので、余計に組版で字が詰められがちな気がします。
最近本読んでて紙面が面白いな〜って思ったのはクラスナホルカイ・ラースローの『サタンタンゴ』ですかね。改行一切なしだから、綺麗に天地揃ってるなーなんて。なんかたまに端っこに虫出てくるし。(蜘蛛がいる)
いや〜面白い。小説なんてどう書いて、どう組んでもいいですからね。そういう話もいつか別コラムでしたいですね。
話が逸れましたが、ちなみに印刷所も一発OKでしたね。まあ、問題なく印刷所に通るPDFを、という方針で開発してるのでそれはそうでないと困るんですが一応証明としてね。
PDF由来で印刷所チェックに引っかかりやすいものとしては、文字が埋め込まれていない、ノンブル必須なのにない、トンボ塗り足し必須なのにない(最近は必須じゃないとこも多い)あたりで、Telaは一応その辺をカバーするように設計しています。
奥付の情報足りないとか、目次のページ数と実際のページ数違ってるとか、派手にタイトル誤字ってる(スペルミスやりがち)とかはPDF関係なく戻される……戻していただけるので皆さん入稿には余裕を持っていきましょうね!本当に。
それでは、よい本作りライフを👋